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クライミングロープには、各種データーがあり選び方に迷いますが、私はずばりUIAA耐墜落回数の多さでロープを比較する事が明解なためオススメします。但し、比較にはロープ径が同じであることが条件になってきます。なぜならロープの径が違うとそれだけ強度等も変わってくるからです。性能を見極めるために迷ったら、耐墜落回数で判断して下さい。
UIAAの定める最大衝撃荷重(Maximum Impact Force)のテストのデーターが小さい物ほど、クライマーが落下した場合に、支点もしくはクラマーに受ける衝撃荷重の力が少なくなり(つまりロープの衝撃吸収力が高いので衝撃荷重の値が小さくなる)ため高性能のロープと見極めることが出来ます。
クライミングジムだけの使用なら防水加工は不要ですが、屋外でのクライミングでは、防水加工が必須です。発売されているロープには、防水加工の無いもの、表皮(シース)だけの防水加工、表皮と中芯(コア)の防水加工の3種類があり、当然、表皮と中芯の防水加工が施されているロープほど高性能になります。
ロープの扱い易さは、ロープの持つしなやかさで決まります。結び目の結び易さや確保時にビレー器具を扱う場合などしなやかなロープで有るか否かがポイントになります。
国内で販売されるロープは、必ず独立行政法人製品評価技術基盤機構(通称NITE)の製品試験をパスし、かつ経産省に届け出しPSC(PはProduct(製品)、SはSafety(安全)、CはConsumer(消費者)を表します)マークを取得しなければなりません。
UIAAとは、Internatinal Moutaineering And Clibing Federationの略称で、国際的な山岳とクライミングの団体で、クライミングの発展や安全に寄与することを目的に活動を行っています。その一環として、クライミングギヤやロープの安全基準を定めこれに適合するロープに認定マークを与えています。
ENとはEuropean Norm(ヨーロッパ規格)のことで、欧州連合内での安全な製品の流通のため各種の製品規格を定めています。日本で言うところのJISマークのようなイメージです。ヨーロッパで販売するロープにはEN基準の892に適合していなければなりません。
名前の通り1本で使用するためのロープで、クライミングジムでの使用や直線的なルートを登る等のベーシックな使用に適しています。
アルパインクライミングやアイスクライミングでの使用に適したロープです。屈曲したルート、プロテクションが貧弱で衝撃を分散したいルート、墜落時に岩角に当たったり、落石の可能性があるルートなどでリスクを抑えながら登りたい場合に適しています。シングルロープと比べるとより安全で柔軟性に富んだクライミングシステム(ハーフロープシステム)を構築出来ます。
シングルロープのように各プロテクションに2本同時にクリップしながら登るためのロープです。距離の長いマルチピッチのルートなどで使用されます。但し、ハーフロープとは使い方が異なります。1本ずつロープを装着したり、ハーフロープのようにプロテクションに1本ずつクリップして登ることはできません。
クライミングロープとは違い、支点を上部にとり、重い荷物を引き上げたり、降ろしたりするために使用されるロープです。重い物を安定的にコントロールするために、ロープは、ワイヤーケーブルのように伸びがなく作業しやすいように作られています。よってクライミングロープとしての使用は厳禁です。